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東京バロック合唱団

Tokyo Barock Chor

東京バロック合唱団は、1986年、故鈴木仁先生の指揮、指導のもとに、早稲田大学・日本女子大学室内合唱団のOB・OG を中心として結成されました。
発足当初より、ルネサンス・バロック期の教会音楽を主要なレパートリーとして、東京カテドラル聖マリ
ア大聖堂を主たる会場とし、原則として年1回の演奏会を行なって参りました。
これまでに、バッハの「マタイ受難曲」「ロ短調ミサ曲」「クリスマス・オラトリオ」、ヘンデルの「メサイア」、また数多くのルネサンス時代のアカペラ作品等を演奏してきましたが、他にもモーツァルトやブラームス、フォーレなど、バロック以降の宗教作品も、手がけてきました。

2012年に鈴木仁先生が急逝された後、音楽監督・指揮を田崎瑞博先生にお願いし、その豊かな音楽性と団員思いの熱心な指導で団を率いていただいています。
結成から40
が経ち、団員も当初は室内合唱団の出身者が多かったのですが、その後、様々な縁でより広く、多彩なメンバーに加わってもらい、今日に至っています。
新型コロナ感染の拡大で20年春以降本来の活動を制限せざるを得ない状況になりましたが、22年4月から
活動を再開し、23年6月には3年半ぶりの演奏会を盛況のもと開催することができました。以降、団員数も増やし順調に演奏活動を続けています。

今後とも、長い間ルネサンス・バロックを歌い続けてきた経験に裏づけられた東京バロック合唱団ならでは、の透明感、統一感のあるハーモニーにより磨きをかけながら、活動を続けてゆきたいと考えております。

​指揮/音楽監督 田崎 瑞博 TASAKI Mizuhiro


東京藝術大学卒。ヴァイオリンを桑田晶、兎束龍夫、山岡耕筰、外山滋に師事。在学中バッハカンタータクラブに所属、小林道夫の指導を受ける。その後、チェロや各種古楽器を独学し、室内楽を中心に活躍。
「古典四重奏団」チェロ奏者として、1997年村松賞、2004年文化庁芸術祭大賞、07年同優秀賞、13年ENEOS音楽賞奨励賞(旧モービル音楽賞)、17年ミュージック・ペンクラブ音楽賞、19年文化庁芸術祭大賞(レコード部門)及びレコード芸術誌「レコードアカデミー大賞」を各受賞。ギリシア公演、ドイツ公演。ベートーヴェン後期・モーツァルト6曲・バルトーク全曲・ショスタコーヴィチ全曲のCDを発表。
「タブラトゥーラ」のフィーデル奏者として、国際交流基金の主催や助成にて、欧州・エジプト・韓国・カナダなどで公演。「蟹」「放浪」などのCDを発表。
アンサンブル「音楽三昧」の編曲者・ヴィオラ・チェロ奏者として、アメリカ公演(国際交流基金助成)、第7回「サライ大賞」CD・DVD部門賞受賞。CD「ラヴェル」「バッハ/パッサカリア」「ゴルトベルク変奏曲」などのCDを発表。
作品として、宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」による弦楽四重奏曲・二重奏曲を発表。CD「外山滋の芸術」を編纂。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員。
アマチュアオーケストラや合唱団の指導の分野でも活躍。
東京バロック合唱団においては、2012年の鈴木仁追悼演奏会での指揮を務めた後、指揮/音楽監督として指導を続けている。

​発声・発音指導 大島 博 OSHIMA  Hiroshi

熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、東京藝術大学音楽学部声楽科に入学。同大学院在学中の86年、ミュンヘン音大に留学、エルンスト・ヘフリガーに学ぶ。90~91年D.フィッシャー=ディースカウに師事。95年東京藝術大学大学院博士課程を修了。
宗教曲の分野で、初期バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、とりわけバッハの受難曲における福音史家の演奏には定評がある。また、ドイツ・リート及び日本歌曲の演奏にも積極的に取り組んでおり、96年から<ドイツ・リートのたのしみ>と題した、ドイツ歌曲を知るためのレクチャーを継続中。2004年からはシューベルトの《冬の旅》演奏会を毎年開催している。さらに合唱指揮者、発声指導者としても幅広く活動している。近年は、ドイツ詩の翻訳も手がけ、楽譜の校訂・編集にも携わっている。
立教大学大学院キリスト教学研究科非常勤講師。

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永久名誉指揮者 鈴木 仁 SUZUKI Hitoshi

 

東京藝術大学声楽科卒業、同大学院修了。ドイツ・ウエストファーレン州立教会音楽院およびデトモルト国立音楽大学に学ぶ。1979年に再び渡独し、W.エーマン、T.アルトマイヤー、H.リリンク各氏に師事。

カンタータ、オラトリオ、受難曲などのソリストとして活躍。受難曲のエヴァンゲリスト(福音史家)における格調高い歌唱は、特に高い評価を得ており、エリザベト音楽大学名誉教授を務める。

1973年~2001年 早稲田大学・日本女子大学室内合唱団常任指揮者。
1986年~2012年 東京バロック合唱団結成当初より常任指揮者として指導にあたる。

2012年3月11日 急逝 享年 75歳

2013年     永久名誉指揮者の称号を東京バロック合唱団より贈る。

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